プロダクトに関わる全ての方々が能動的に関われるデザインを目指したデニム。
当時の雑多に縫製されたリーバイスデニムによく見られる、異なる色の上糸と下糸で縫われた箇所によってステッチの色が異なるディテールに着目し、上糸を生成り、下糸を紺色で固定し、縫製工場に” 縫い手目線で一番合理的な縫い方を” 依頼し製作。
縫い手の利き手によってステッチの向きが異なったり、縫い手の縫いやすい向きを表にしたステッチカラーが表出するので、生産者が能動的に製作に関わり、デザイナーの意識とは独立したところでプロダクトが完成するというプロセスでデザインを構成しています。
あえてリジットで作成することによって、履いていただく方にもデニムを育てていただき、プロダクトに能動的に関わっていただけるようにしています。
素材はスーピマ綿をタテ・ヨコに使用したセルビッチロープインディゴ 11.5oz 。糸にストレスを掛けず時間をかけて織り上げたセルビッチデニムは膨らみ感があり、着れば着るほど存在感が出ます。
ロープインディゴの色の変化も奥深さがあります。 仕上げにシルケットをかけ毛羽吹きが無いように加工しており、ヴィンテージ生産を残しつつオリジナル加工を取り入れています。